取らぬ狸の皮算用 2006 3 30
量的金融緩和政策の解除をしても、日経平均株価は、好調である。
おそらく、金利上昇局面においても、日経平均株価は、好調だと思います。
(もちろん、これは、私の直感で、詳しく分析した結果ではありません)。
昔、株式市場が不振だった頃、金利を引き下げれば、
低金利に嫌気して、個人マネーが、株式市場に流れると、
「取らぬ狸の皮算用」をしていた人が、多かったのです。
しかし、結果は、どうなったのか。
多くの国民は、超がつくほど低金利なのに、定期預金にしがみつき、
積極的で行動的な人は、金利の高い外貨預金に流れてしまった。
これは、日本人の「国民性」を考える必要があるのです。
たまたま外国で成功した経済政策を、日本に持ってきても、
そのままでは、日本では成功しません。
しかし、日本では、そういうことをする学者や官僚が多いのです。
これは、学問や政策とは言えません。
正しくは、「翻訳業」と呼ぶべきです。
外国で成功した政策を、そのまま日本に持ってくるだけでは、
学問とは言えず、「翻訳業」と言うべきです。
外国では、どんなに優れた政策であっても、
日本に持ってくる時は、日本人の「国民性」を考慮して、作り直すべきです。
おそらく、日本人は、預金金利が高いほど、
消費生活において、浪費するような傾向が出てくると思います。
貯金をしても、獲得した利子以上に、消費をしてしまう。
つい太っ腹になって・・・・・。